経営理念
当社の志(こころざし)
<正しい経営を行う“強い企業”を増やす>
正しい経営とは、従業員と顧客、地域社会のことを真剣に考え、全員の利益を得られるように努力することです。有名な近江商人の「三方良し」の考え方を持った企業というとわかりやすいでしょうか。三方良しでは社員の利益についてあまり触れられていませんので、その概念は付け加える必要があるかもしれません。「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者、坂本光司さんは会社には「五人」に対する使命と責任があるとおっしゃっています。「五人」とは、「従業員とその家族」「外注先・下請け企業の社員」「顧客」「地域社会・地域住民」「株主・出資者」です。まさにこうした使命と責任を果たす企業がどんどん増えていく社会にしたいと考えています。
正しい経営が増えるとどうなるのか。正しい経営を行う“強い企業”とは、従業員や顧客をはじめ、多くの人々にとってよい影響を及ぼす企業です。当然、利益もついてきます。こうした企業が増えると、企業の生み出す利益が増えるとともに、世の中に良い影響を与えていきます。
正しい経営とは、次のことを実践している企業です。
- 従業員を大切にしている(従業員の幸せを考えている)
- 従業員だけでなく、顧客、地域社会のことを真剣に考えている
(従業員、顧客、地域社会など関係するすべての人の利益を得ようと努力する) - 社会のルールを守る
- 利益をしっかり上げている(上げることができる)
当社ではそうした企業を応援したいと願っています。
<当社の役割>
「正しい経営を行う“強い企業”」を増やすために、当社は次のような企業・個人を支援しています。
○ 従業員を大切にし、社会に貢献しようと努力をしている企業・個人
○ しかし、なんらかの悩み抱えて困っている企業・個人
当社の支援する小規模事業者や中小企業で、なんらかの悩みや課題を抱えている企業の場合、だいたい次のような問題点に大別されます。
- そもそも1年間の計画がしっかり立てられていない
- 計画を一応立ててはいるが、根拠がない(具体性がなく、希望で書かれている)
- 従業員がついてこない(またはやる気を失っている)
- 顧客ニーズに合った商品(サービス)になっていない
- 無駄な作業が多い
- 人が採用できない
上記のうち一つでも当てはまるのであれば、それは残念なことではなく、むしろ「運が良い」と考えてみることはできないでしょうか。なぜなら「取り組むべき課題」が明確になっているからです。その課題を解決すれば、よくなることは目に見えています。ぜひその課題の解決に取り組んでいきましょう。
<正しい経営がもたらすもの>
正しい経営は、次のような良い影響をもたらします。
働く楽しさと高いモチベーション
学生のころはともかく、社会人になると、人生の大部分を“働く”という時間が占めてきます。これまで多くの企業を見てきましたが、働くことを楽しんでいる人は10人に1人もいない気がします。なぜ、こういうことになっているのか不思議でなりません。
人により多少の違いはありますが、仕事の達成感や責任感を持たされると、人は満足感を得てさらにやる気が出ることがわかっています。従業員を大切にする正しい経営は、従業員に仕事のやりがいを感じさせ、働く楽しさを与えるようになります。
高い生産性
モチベーションの高い従業員により、高い生産性が実現します。また、建設的で前向きな提案や議論により、作業改善などによる生産性の向上が実現します。
高い経済的基盤
「経済的基盤」とは、企業で言えば利益、従業員で言えば所得・給料のことです。高い生産性によって、利益の向上も実現しますので、経済的基盤の向上も見込めます。
雇用と地域経済の活性化
高い利益による企業の成長によって、新しい雇用が生まれます。また、高いモチベーションの従業員によって、良い商品やサービスが作られ、地域にも良い影響を与えていきます。
<正しい経営の先に>
さらに正しい経営は、世の中に「思いやりのこころ」を広げます。
企業から大切にされ、高い満足と高い経済的基盤を持った従業員は、地域社会や周囲にも良い影響をもたらします。
「すべての人が、今よりもっと『幸せ』を感じることができる社会」
世界中に住む76億人全員が幸せになって欲しいと願っています。
世の中にもっと「思いやりのこころ」が広がっていけば、実現できないでしょうか?
「自分の幸せ」と同時に「他人の幸せ」を願い、そこに向かって努力する。
そんな社会をつくっていきたいと思います。
当社の行動規範
<当社が大切にしていること>
従業員のことを大切に考えた「正しい経営」を増やし、社会に貢献するため、当社は次のようなことを大切にしています。
(1) ルールを守る
ルールとは何でしょうか?
一番わかりやすいものは法律ですし、会社で言えば就業規則、みんなで話し合って決めた決め事もルールです。2人以上で合意したら、それはルールです。
スポーツでもルールがあります。それが守られるから、スポーツは成り立ちますし、面白く観戦することもできます。
それなのになぜ、世の中ではルールが守られないのでしょうか?
「ルールを守る」。子供たちに聞くと、「そんなのは当たり前」と答えるかもしれません。
大人がルールを守らなくて、子供たちにどうやって社会で生きていくことを教えられるのでしょうか。
まさか「ルールは守らなくてよい」と教えているのでしょうか。
しかし、こうやって「ルールを守る」と言うと、固いなぁ、真面目だなぁ、という何か特別な存在のように言われることも度々です。それだけ「ルールが守られていない」ということなのでしょう。
だからこそ、「ルールを守る」ということを大切にしていきたいと考えています。
しかし、いつの時代においても不祥事が後を絶ちません。
人は一定の地位や報酬を得られると保身に走ります。しかしそれは、他人の利益よりも自分の利益を優先してしまっているからではないでしょうか。もしくは、「ちょっとだけなら」という気持ちが、結果として不祥事につながっているケースです。自分の行動が引き起こす「結果」をイメージする能力に欠けていた、とも言えるかもしれません。
そうならないためには「ルールを守る」ことが大切です。自分の行動が引き起こす「結果」をすべてイメージすることは、通常不可能です。それであれば、「ちょっとだけなら・・・」とは考えずに、「ルールを守る」ことで、悪い結果を避けることができます。
もちろん、世の中には「守ることが難しいルール」もあります。
当社でも次のような場合は、ルールよりも優先することがあります。
一つは、
「身の安全を守ること」(※)
もう一つは、
「人に迷惑をかけないこと」
です。
ルールは身の安全を守り、人に迷惑をかけない、ために存在していると考えています。
もし「守ることが難しいルール」に遭遇した場合はどうするか?
その場合は、ルールを変えることを提案してみましょう。本当に正しいことを言っていれば、その提案に賛同してくれる人は必ずいます。
仮に自分の提案通りにならないからと言って、ルールを破ることは厳禁です。みんなで決めたルールなのですから、決まったらそれに従いましょう。
※「身の安全を守る」といっても保身ではありません。また、他人より自分の身を優先することでもありません。
(2) 人に迷惑をかけない
他人の幸せを願っていれば、人に迷惑をかけることはありません。
しかし、知らず知らずのうちに迷惑をかけていることがあります。その場合は、反省をして次は迷惑をかけないようにしましょう。
他人の幸せが自分の迷惑の上に成り立っている場合はどうでしょうか。その場合は、多少は自分が我慢して他人の幸せを優先してあげましょう。どうしても我慢ができない時は、迷惑であることをその人に伝えてあげます。それでもその人が迷惑をかけてきたら、その時はその「幸せ」は歪んだ幸せです。他人の「不幸せ」の上に成り立つ「幸せ」は、ただのわがままです。違う幸せを探してもらうように努力しましょう。
(3) 全ての人の幸せを願う
他人の幸せな顔を見ることは、とても楽しいことです。仮に、それが羨ましいと思うものであれば、自分もその幸せにたどり着けるように努力しましょう。
他人が幸せになるか、自分が幸せになるか、どちらかではありません。どちらも幸せになる、ことは可能です。その方法を探すようにしましょう。